体脂肪の役割と肥満のタイプ

体脂肪の役割と肥満のタイプ

ダイエットをしている方にとって体脂肪は嫌悪されたり、敵視されてしまう様な存在に感じますが、体脂肪は身体を維持するために重要な役割を担っています。

今回は体脂肪がどうやって作られるのか、身体にとってどのような役割を果たしているのかをご紹介したいと思います。

体脂肪はどうやって作られるのか

体脂肪はブドウ糖と脂肪酸を材料として、身体の中で作られますが、このブドウ糖と脂肪酸は、食べ物に含まれる糖質や脂質などから作られます。

脂質 糖質
食品が消化吸収され血液中に取り込まれる

脂肪酸に分解される

脂肪細胞に取り込まれる

脂肪に再合成される

体脂肪として蓄積される
ブドウ糖にまで消化される

小腸から吸収され血液中に取り込まれる

脂肪細胞に取り込まれる

脂肪酸とグリセリンに分解

脂肪になる

脂質イコール太ると思われがちですが、体に入った脂質がそのまま体脂肪になるわけではなく、一旦脂肪酸に分解された後に再合成されます。
糖質は生命維持や運動のためのエネルギーになったり、グリコーゲンとして筋肉や肝臓に蓄積されたりします。脂質に比べると、消化が早く、また別の用途として使用されるので、体脂肪として取り込まれる量は少なくなります。もちろん、余剰分は体脂肪として蓄積されます。

脂肪細胞はエネルギーを蓄積している

私達の肉体の約60%が水分です。
他の20~25%が筋肉や骨・内臓・皮膚などで構成されており、残りが脂肪です。

脂肪の割合

男性の場合 30歳未満 14〜20% 適正値
25%以上 肥満
30歳以上 17〜23% 適正値
25%以上 肥満
女性の場合 30歳未満 17〜24% 適正値
30%以上 肥満
30歳以上 20〜27% 適正値
30%以上 肥満

参考:wikipedia-適正体脂肪率

身体の細胞の中には脂肪細胞という組織があり、消費されずに余ったエネルギーは、脂肪として脂肪細胞に蓄積されます。身体を構成している細胞は約60兆個もあると言われていますが、脂肪細胞の数は成人でおよそ250~300億個になります。

肥満のタイプ

細胞増殖型肥満

成長期の子供に見られる肥満で、脂肪細胞が増えることで太ってしまうタイプです。脂肪細胞は増えてしまうと減らない性質があり、痩せるのが難しいタイプに分類されます。

細胞増大型肥満

成人以降、中年期に見られる肥満で、メタボリックシンドロームなどと関連性があり、1つ1つの脂肪細胞が大きくなってしまった肥満を指します。このタイプの肥満は、脂肪を減らすことは難しくなく、日々の食生活や適度な運動によって、改善することができます。

白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞

脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があり、役割が異なります。

白色脂肪細胞

白色脂肪細胞は、全身に広く分布しており、成人で約400億個と言われています。食事によって血液中に流れている中性脂肪を取り込み、エネルギーとして蓄積します。

褐色脂肪細胞

白色脂肪細胞は脂肪を蓄積する細胞なのですが、褐色脂肪細胞はその脂肪を燃焼させる細胞として知られています。

白色脂肪細胞に蓄積された脂肪を元に、その脂肪を燃焼させることで体温を維持したり、内臓を動かしたり、生命維持にかかわるエネルギーへと変換します。これを基礎代謝と言います。

皮下脂肪と内臓脂肪

体脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があります。

皮下脂肪

皮膚のすぐ下の層につく脂肪のことで、特に女性に多くつきやすいと言われています。これは、女性の体形が「洋ナシ型」になりやすい原因です。全身に分布しますが、お腹まわりや、お尻、太ももなどの下半身につきやすい特徴があります。

内臓脂肪

お腹周りを中心に内臓のまわりにつく脂肪が「内臓脂肪」です。皮下脂肪に比べるとつきやすいですが、落としやすいのが特徴です。男性に多く見られるタイプで、メタボリックシンドロームと深い関係にあります。

体脂肪の役割

体脂肪はダイエットにおいて邪魔な存在に感じられるかもしれませんが、健康を維持するための大切な働きがあります。

エネルギーを生み出す

エネルギーは、炭水化物・たんぱく質・脂肪のどれからも作り出すことができます。脂肪は、体内に蓄えられることができる反面、過剰になれば肥満として外形に現れます。他の炭水化物やたんぱく質と比べるとエネルギーを生み出す量が多い特徴があります。体脂肪が少ないと、代謝機能が低下し、疲れやすくなったり、抵抗力が弱まってしまう場合があります。

体温調節

こちらも、基礎代謝の一環で、体脂肪を熱に変換し、体温を調節する働きを担います。寒冷地にいる人ほど体脂肪が多い傾向にあります。

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